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2022/09/01

  • 校長先生からのメッセージ

2022年度 2学期始業式

 おはようございます。夏休みはどうでしたか。少しゆっくりできましたか。一か月ほど経ってから、皆さんが学校に元気に戻れたのは私にとって何よりもの幸せです。ところで、聖霊中学・高等学校はあと2年で創立75周年を迎えます。記念誌を準備するのに、私は校長室にある古い資料をこの夏休みに整理して読み始めました。初代校長シスター・マルチンヒルデが60年以上前に生徒会新聞に載せた文章が見つかりました。


 2つ紹介したいと思います。


 まず、1期生についてシスターがこう書きました。「ある日クラスの代表者が私のところにきて、週一回の宗教の時間は少な過ぎるのでなんとかしてほしいと言うのです。全然開けることのできない時間割の中ですので、私はいたしかたなく、一時限の前の4、50分をそのために費やすよう約束しました。出席するのは全くの自由であることをはっきりと言いました。にもかかわらず、次の朝、教室に行ってみますと、どうでしょう。クラス全員の顔が揃っているではありませんか。新たな感激をおぼえました。」と。


 正しい生き方、正しい価値観を学ぶために、聖霊の一期生はもっと聖書の勉強を教えてほしいと初代校長に要望しました。これが今までの聖霊教育の土台となったというのは言い過ぎではないと思います。一期生のときから大事にされてきた聖書と宗教の勉強は、聖霊生が光の子になる大切な要因です。先輩たちが要望した聖書の勉強のお陰で聖霊生の特長ができました。それらはこころの優しさと明るさ、礼儀正しさ、そして、思いやりと奉仕の精神です。


 次に、言葉が古いかも知れませんが、もう一つの文章を紹介します。


 「天主様(すなわち神様)は私たちの真の父であり、私たちは真に天主様の子である。」と生徒たちに教えるのはシスターの喜びだったそうです。またそれを教えるためにシスターは一生を日本で捧げたとも書いてあります。


 私も初代校長の意志を受け継いで、皆さんにも同じことを言いたいと思います。神様が私たちの真の父なので、いつでも、どこでも、父親のように、いや父親以上に私たちを守り、支えてくださいます。また、私たちは、この父なる神様の子なので、私たちはみんな兄弟姉妹です。兄弟姉妹のように支えあいましょう。兄弟ゲンカがたまにあるかも知れませんが、お互いに反省して、悪いところを直しましょう。傷をつけたら、謝って、仲直りをしましょう。お互いに赦しあいましょう。


 もちろん、みんなが神の子なので、いじめ、いやがらせ、仲間外れ、悪口などをしてはいけません。困っている人がいれば、助ける手を差し上げましょう。悩んでいる人がいれば、誰かに助けを求めてください。独りで悩むな。助ける人が必ずいます。自分も相手も皆父なる神様の大事な子どもですから、お互いに大切にしましょう。


 あなたは真に神の子です。あなたのいのちも神様からいただいた大事ないのちです。支えあいながら、いきいきとした一生、また平和と愛に満ちた一生を生きましょう。


 最後に、2学期に大きな行事がたくさんありますね。文化祭、体育祭、創立記念式典と花いっぱい運動、そして、『EVE,My青春!』。感染防止対策を守りながら、できるだけ普通の形で実施できれば、幸いだと思います。行事によってクラス、学年、学校全体がさらにまとまります。成功させるように、また仲間と楽しくできるように、力を合わせましょう。

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