2021/01/08
- 校長先生からのメッセージ
2020年度 3学期始業式「人生は団体競技」
新年おめでとうございます。冬休みはどうでしたか。例年より静かでしたね。家でゲームをやったり、テレビを見たりして過ごした人が多いでしょう。私もどこにも行かないで、学校の近くの自分のアパートでずっと一人で過ごしていました。
時間があったので、お正月には箱根駅伝をテレビで見ました。皆さんは見ましたか?
箱根駅伝には20ぐらいの大学が参加しますが、各大学10人の学生がタスキをつないで東京と箱根の往復の約220キロメートルを2日間にわたって走ります。今年は創価大学がほとんどの区間で1位でした。2位の駒沢大学のアンカーは3分以上遅れていましたが、少しずつ差を縮めて、最後の2キロで創価大学をぬいて、見事な逆転優勝を果たしました。感動的でした。
しかし、アンカーひとりで勝ったのではありません。チーム10人で走りましたし、監督や部長やマネージャーなどの多くの応援者もサポートしました。確かに、駅伝は団体の競技ですね。
考えてみれば、人生も団体の競技です。一人で生きているのではありません。私たちは多くの人々と共に生きているのです。箱根駅伝のように人生には上り坂も下り坂もあるし、追い風も向かい風もあります。
去年に引き続き、今年も全世界の人々は、コロナウイルスの感染拡大という険しい上り坂と大きな困難に直面しています。乗り越えるのに、駅伝のような団体競技の精神が必要です。いっしょに走る、共に生きるチームが必要です。一人でこのウイルスには勝てません。共に力を合わせて、共に支えあって、共にこの困難に向かいましょう。
光の子として、お互いに支えあいましょう。落ち込みそうなときに、他の光の子に甘えて、頼りましょう。元気なときに、弱くなりそうな人に 寄り添って 力づけましょう。
もう一つあります。私は紅白歌合戦を見ました。また一人で見ました。私の好きな歌手さだまさしさんが久しぶりに出て「奇跡~大きな愛のように」という歌を歌いました。ちょっと古い歌ですが、コロナウイルスで苦しんでいる人々を応援するために歌ったのだと思います。私は歌いませんが、YouTube で検索してください。こういう歌詞があります。
「大きな愛になりたい。あなたを守ってあげたい。
あなたは気づかなくても、いつでも隣を歩いていたい。
あなたの笑顔を守るために 多分僕は生まれてきた。
どんなに切なくても、必ず明日はくる。
長い長い坂道をのぼるのは あなた独りじゃない。」
人生は長い坂道です。とくにコロナ感染拡大に直面している今、この坂道は険しくもっと長くなるように感じられますが、人生はまた団体の競技です。私もあなたも独りじゃないと心がけましょう。
今年がなんとなくよい年になるようにと祈るだけではなく、よい年にしましょう。共に支えあいながら、共に寄り添いながら、共に生きることによって、もっとよい年にできるように祈りましょう。
あなたは独りじゃない。共によい年を作りましょう。共によい年を迎えましょう。