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2017/07/20

  • 校長先生からのメッセージ

2017年度 1学期終業式

 先日、この校舎から南山大学の校舎(瀬戸キャンパス)に移転するという発表がありました。私は、高校3年生との面接で、「現在の校舎で好きな場所か思い出深い場所はどこですか。」とよく質問しています。予想通り、『マリアホール』と『少女坂』という答えが多いです。そして、特に運動部の生徒達は『部室』・『グランド』・『体育館』とよく答えます。もちろん、『教室』だと答える生徒も多くいます。やはり、一日にたくさんの時間を過ごす場所や力を出し切っている場所が思い出深い場所になるのでしょう。それは、当たり前のことですが、私には意外な場所を答える生徒もいます。それは、『ピアスクエア』です。ピアスクエアで過ごす時間や行われるイベントがあまりないのにも関わらず、どうして、生徒達は『ピアスクエア』と答えるのでしょうか。よく考えれば、ピアスクエアは四方を聖霊の建物に完全に囲まれている場所です。その空間は、聖霊の建物に包まれています。それで、聖霊らしさを感じると言えるかも知れません。

 

 ところで、みなさん。なぜ『ピアスクエア』という名前がついているのかわかりますね。聖霊の創立者のシスターピアの名前を記念としてつけられているのです。MC棟とピアスクエアは創立50周年の記念事業として17年程前に建設されました。その前は砂利と土の駐車場であったと聞いています。聖霊の校舎は、初めはABC棟しかありませんでした。1970年にここに移転した時には、現在、高校1年生が使っているK棟や、生徒玄関と図書館が入っているR棟はありませんでした。第2体育館もマリアホールもなく、校舎の周りの木々も少なく、とても小さかったのです。外壁も白でした。今のキャンパスができるのに30年もかかりました。

 

 もちろん、聖霊中学・高等学校は校舎だけではありません。校舎よりも、まず学校は生徒と教員からなります。そして、生徒と教員が作り上げる雰囲気と伝統こそ、大切で不可欠な部分です。校舎を含む環境が人を育てると言われますので、大学の校舎(瀬戸キャンパス)に移転しても、カトリック女子校のミッションスクールである聖霊中学・高等学校の教育、伝統、雰囲気を守り続けたいと思います。時間はかかるとは思いますが、今のような聖霊らしい校舎になるようにしていきます。私は、いのちをかけて聖霊を守ることを約束します。新しい場所で良い学校を作りましょう。

 

 最後に、みなさんは、この1学期もよく頑張りました。修養会、林間学校、球技大会などの行事は大変盛り上がり、大成功に終わりました。そして、この学期はとても落着いていたと指導部長の小島先生はおっしゃっていました。ちまたでも問題になっているインターネットによるトラブルも聖霊では少なかった様に思います。とても、感心なことです。これからもお互いを大切にして学校生活を送ってください。

 

 この1学期に良い雰囲気を作ってくれてありがとう。夏休みは、勉強やいろいろな体験をして、ゆっくり休んでください。そして、9月1日には、また元気な光の子達が聖霊に戻ってくるようにお祈りしています。では、Please have a happy vacation. See you in September.

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