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2017/09/01

  • 校長先生からのメッセージ

2017年度 2学期始業式

聖書朗読 マタイ 6, 26.28.30b

  空の鳥をよく見なさい。種も蒔かず、刈り入れもせず、倉に納めもしない。だが、あなたがたの天の父は鳥を養ってくださる。あなたがたは、鳥よりも価値ある者ではないか。野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。働きもせず、紡ぎもしない。野の花でさえ、神はこのように装ってくださる。まして、あなたがたにはなおさらのことではないか。

 

 

 美しい空の鳥や野の花よりも遥かに価値のある聖霊生の皆さん、おはようございます。夏休みはどうでしたか。元気に学校に戻るのは私にとって何より大きな喜びです。

 

 今年の夏、例年のように聖霊中学生が8月1日と2日に登校し、「平和のつどい」で平和についての話を聞き、そして、平和のために祈りをしました。私もこれらのつどいに参加して、少しお話をしました。そのお話の中で「ほかの中学校の生徒は休んでいるのに、皆は学校に来て、平和のために祈るのが素晴らしいことだ」と聖霊中学生を誉めました。


 もちろん、高校生の皆さんも中学生のときに平和について考え、祈った人もいるでしょう。皆さんは本当にすばらしいと思います。

 

 ところで、私は2年前にNHKが行った世論調査を思い出しました。「広島と長崎の原爆投下日は何日だったか」と日本の20歳以上の人々に聞きました。何と70%もの人は正しく答えられなかったそうです。私はその結果で大変ショックを受けました。もちろん、平和な心を持つことや 平和を実現するための活動の方が大事です。しかし、世界の唯一の被爆国の日本ではこの原爆投下日をもう少し知るべきだと思います。


 長崎原爆投下日の8月9日を含めて、広島原爆投下日の8月6日から終戦日の8月15日までの期間は日本のカトリック教会では平和旬間と呼ばれています。今年、名古屋教区の松浦司教様の提案で栄の近くにある 主税ちから町教会で、この平和旬間の十日間に毎日平和のためミサのほかに24時間の祈りが捧げられました。聖霊生はこの平和旬間の前にちょっと早く平和のつどいを行いましたが、主税町教会でも大勢の人々は皆さんと心を合わせて平和のために祈りました。

 

 辞書で平和を調べれば、平和とは「戦争のないこと」のほかに、「心配事のないこと」となっています。この学校に心配ごとや悩みごとなどがある生徒がいれば、本当の「平和な学校」だとは言えないと思います。もちろん、言うまでもありませんが、いじめや言い争いやいやがらせなどがあれば、この聖霊中高は平和ではありません。

 

 聖霊生の皆さん、2学期は授業のほかに、文化祭や体育祭やEVE,My 青春!をはじめいろいろな大きな行事があります。そのときにこそ仲間の心配や悩みごとを減らし、お互いを大切にしながら、本当に「平和な学校」を作りましょう。 

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