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2026/04/07

  • 校長先生からのメッセージ

2026年度 入学式「人間の尊厳のために」

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 聖霊の山々で恵みの雨が大地を潤し、若葉が瑞々しい緑をたたえ、春の訪れが感じられる本日、南山大学のキサラ学長をはじめ多くの来賓にご列席いただき、希望に満ちた新入生の皆さんを聖霊中学校、高等学校にお迎えすることができ、大変うれしく思います。

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 聖霊中学校、高等学校は今日から皆さんの学校です。たくさんの友達を作り、大いに学び、数えきれない経験を通して成長してください。皆さんの笑顔は、この学校を彩る花です。笑顔があふれる学校生活になるように祈っています。

 保護者の皆様、お嬢様のご入学、おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。皆さんが、本校が掲げる教育理念を理解し、お嬢様の成長と未来を託せる学校として選んでくださったことに、厚く感謝申し上げます。

 さて、2月と3月に行われた新入生ガイダンスの場で、私は聖霊中学・高等学校の教育理念「光の子として生活せよ」について 話しました。本日の入学式では、聖霊中学・高等学校が所属する南山学園全体の教育理念について話したいと思います。南山学園の理念を表すモットーは「人間の尊厳のために」です。この言葉は長年南山学園の理事長であったボルト神父が作られました。太平洋戦争終戦後、焼け野原となった東京を見つめながら、悲惨な戦争を二度と繰り返さないように、「人類を尊敬し大切にするために」生きる若者を育てる必要があるという思いがこみあげ、この言葉にたどり着いたそうです。「人間の尊厳のために」、すべての人々を尊敬し、大事にするように生きる若者が増えれば、戦争は起こらないでしょう。

 「人間の尊厳」は聖書の一節に基づいています。聖書の最初のページでは人間の創造の話が語られます。そこには、「神様は、ご自分にかたどって人間を創造された。」という言葉があります。すべての人間は神様に似ています。人間は神様のように大事な、神様のように尊敬すべき存在です。人間一人一人が、かけがえのない存在なのです。

 神様からいただいた命を、お互いに大切にするべきです。争うのではなく、お互いに大切にし、尊敬することができれば、もっと平和な社会が実現するはずです。平和で誰にとっても温かい社会を作ることができる生徒を育てたいという深い願いと高い理想が「人間の尊厳のために」という教育理念には込められています。

 また、人を尊敬するということは、それぞれの違いを認めることと言い直すことができます。私たちはみな、違います。国籍、人種、宗教、肌の色、文化や考え方など、違いがあります。誰一人同じ人はいません。みんな、違います。違いがいいことです。違いは悪いことではありません。違いは、差別や侮辱やいじめの理由にもなりません。

 私たちは、お互いの違いを認め、尊敬しましょう。それぞれの人が神様からいただいた独特の特長によって世界はより豊かで、味わい深い場所になるのです。新入生の皆さんも、一人一人違います。その違いを大切にしてください。

 今日、聖霊中学校、高等学校に入学する皆さんは、おそらく新しい生活への期待と同じくらい、不安も抱えていると思います。お互いを大事にし、温かく声をかけ合うことで、一日も早く皆さんが安心して学校生活を送れるようになることを願っています。

 最後に、すべての新入生、自分のかけがえのない力を伸ばし、才能を生かし、お互いの違いを認めてください。尊敬しながら、共に輝き、生活しましょう。一人一人の大切さに気付き、「人間の尊厳のために」毎日を過ごしてください。お互いに元気づけて、生かし合っていくことができるように祈り、私の式辞といたします。

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