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2024/04/08

  • 校長先生からのメッセージ

2024年度 入学式

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2024年度 聖霊中学校200名と聖霊高等学校226名の入学を許可します。」

 

 聖霊の山々で桜の花と淡い紫の山つつじが美しく咲いている本日、大勢の来賓にご列席いただき、希望に満ちた新入生の皆さんを聖霊中学校・高等学校にお迎えすることができ、大変うれしく思います。記念すべき創立75周年を迎える今年度に、入学式を執り行うことができましたことは、本校教職員にとりましても大きな慶びです。

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。保護者の皆様、今日はお嬢様のご入学、おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。


 さて、南山学園全体の教育モットーは「人間の尊厳のために」です。このモットーについて南山大学が打ち出している「3Ds」という標語を借りて、説明したいと思います。「3Ds」とはDで始まる三つの言葉です。Dignity(尊厳、尊さ)とDiversity(多様性、違い)とDialog(対話か話し合い)という三つの言葉です。新入生の皆さん、特に中学1年生にとって聞きなれない言葉なので、もう一回言います。Dignity Diversity Dialog

 まず、最初のDignity 尊厳、尊さはキリスト教の聖書の一節に由来しています。その節には人間の創造について書かれています。「神様はご自分にかたどって、ご自分に似せて人間を創造された」と。ようするに、私たち人間はすべて神様のような掛け替えのない大事な存在なのです。尊厳と尊さがあり、尊敬すべき存在です。皆さん一人ひとりは神様に似ている存在なので、お互いのDignity、尊さを認めてお互いに大切にしましょう。

 次は、Diversity 多様性です。神様に造られた私たち人間はみんな違います。顔も体も違います。人種も肌の色も違います。国籍も言語も、文化も考え方も違います。これらの違い(多様な様子)は、神様が造った違いなので、どの違いも、いいものです。世界を面白くするものです。人種や国籍などの違いで差別してはいけません。いじめもしてはいけません。新入生もみんなそれぞれ違います。特長もいろいろあります。長所も短所もあります。ですから、違いを認めて、長所を評価し、短所を補いながら、お互いに尊敬し大切にしましょう。

 三つ目は、Dialog 対話、話し合いです。いろいろな国籍とか人種などがありますが、同じ日本に住んでいても、それぞれの人の考え方や育ちが違うでしょう。話さないと、相手が何を考えているかはわかりません。知らない人に挨拶して自己紹介をしないと、いつまでも知らない人のままです。

 挨拶や話し合いは人間関係、友情関係の始まりでしょう。対話や話し合いがあれば、相手の考え方や性格などが少しずつわかり、友達になり、仲良くなります。問題があっても、対話と話し合いができれば、解決もできます。

 新入生は一人ひとり違いますが同じような不安を抱えて入学してきます。知っている人や友達はまだいないでしょう。お互いにDialogを大切にして、声をあたたかくかけあいながら、一日でも早く聖霊の新しい環境になれればいいと思います。


 最後に、これからの3年間か6年間にDignityとDiversityとDialogの大切さを思い出してください。皆さんがお互いに尊敬し、違いを認めながら、対話と話し合いによってこの学校で毎日仲良く共に過ごすことができるようにと祈って、私の式辞といたします。

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