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2021/11/01

  • 校長先生からのメッセージ

2021年度 創立記念式典

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 乙女坂の木々が紅葉しはじめて、秋の深まりを一段と感じる今日、聖霊中学・高等学校は記念すべき創立72周年を迎えることになりました。教職員と在校生と共にお祝いできますことを、心から喜び感謝申し上げます。

 この72年間に実に数え切れない方々のお世話になってきました。創立者のシスターピアと初代校長のシスターマチンヒルデをはじめ、多くのシスターと教職員、保護者、そして卒業生は聖霊中学・高等学校の基盤となり、素晴らしい伝統を作り上げてくださいました。この方々のお陰で在校生の皆さんは今ここで勉強できることを感謝しましょう。

 聖霊には恩人が多いですが、今日は、卒業生について話したいと思います。聖霊高校の卒業生は何人いると思いますか。最近では、毎年240人ぐらいの生徒が卒業しますが、1955年の最初の卒業生は55人でした。彼女たちは今年84才になります。皆さんのおばあさんかひいおばあさんの年でしょう。卒業生が一番多い年は1985年でした。何と415人が卒業しました。9クラス、A・B・C...I組までありました。

 72年間に全部で14,492人の生徒が巣立って卒業しました。聖霊の卒業生は、社会のいろいろな場面で活躍しています。たとえば、最近、かなりの卒業生が看護や薬剤などの医療関係の仕事をしていますし、保育園と幼稚園で働く卒業生もたくさんいます。NGOや福祉施設で活躍する人もいます。栄養士もパティシエもいれば、弁護士も大使館の職員もいます。もちろん、芸術の道を歩んでいる人も多いです。そして、このあとに話すオリンピック選手の山田美諭さんのように、スポーツの世界で力を発揮している卒業生もいます。

 ところで、山田さんのほかに他の二人の卒業生が東京オリンピックに出ました。メダルを目指す競技ではありませんでしたが、二人の姉妹は柔道の「形」の演武を披露したそうです。同じ年に3人の卒業生がオリンピックで活躍するのはすごいと思いませんか。

 卒業生は中高校生だったときから自分の才能を磨いてそして今、社会に大きく貢献しています。在校生の皆さんも先輩たちのように今から力をつくして才能を伸ばしてください。まだ気づいていないかも知れませんが、皆さん一人ひとりに素晴らしい才能、力があります。神様から与えられた独特な力、自分にしかないユニークな力があります。

 新聞に出るような有名な人にならないかも知れません。しかし、誰でも社会に出てから、周りの人々の支えになれます。光の子として力を尽くせば、自分なりにこの世界をもっと明るいところにできるのです。卒業してから社会に貢献できるように、先輩たちのように中高校生のときから切磋琢磨してお互いに高めあって、支えあって、力を磨いてください。これから在校生の皆さんの活躍を期待しています。皆さんの成功と幸せを祈りつつ、私の式辞といたします。

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