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2018/04/06

  • 校長先生からのメッセージ

2018年度 入学式

 雲の間から差し込むうららかな春の日差しが新緑の季節にむけ、芽吹きはじめた若葉に力を与えている今日、名古屋教区の松浦司教様をはじめ、大勢のご来賓をお迎えして、ここに聖霊中学校・高等学校の入学式を執り行うことを喜び、感謝申し上げます。ご列席の保護者の皆様に心からお祝い申し上げます。お嬢様のご入学おめでとうございます。



 新入生の皆さん入学おめでとうございます。


 さて、私が40年以上前に南山大学のキリスト教学科に入学したとき、最初の授業で教授は 熱心に生きる目的について話をしました。まだ日本語を聞き取ることができなかった私はその一時間半の授業の内容は全然わかりませんでした。パニックになりました。しかし、その教授は英語の言葉を少し使いました。それだけわかりました。まだ覚えているから、紹介します。


 To be more, to be for, to be with. これは人間の生きる目的です。


 中学一年生はわからないかも知れませんが、高校一年生は少しわかるでしょう。To bein order to be 何々になるためにという意味です。
 まず、to be more (長くすれば、to be a better person)は今よりもっと立派な人間になるため、よりよい人になるために生きるという意味です。新入生の皆さん、これからの3年間か6年間にいろいろなことにチャレンジして、学習によって知識を増し、スポーツなどで体を鍛えて、読書や芸術で感性を豊かにし、才能を磨いて、今よりもっと立派な人になるために力を尽くす人になってほしいです。

 次に、to be for(長くすれば、to be for other people)は他の人々のために生きるという意味です。イエス・キリストは仕えられるためではなく、仕えるためにこの世に来たという聖書の言葉があります。私たちはキリストのように自分のためではなく、他の人のために生きるなら、本当に幸せになります。先に言いましたが、人はもっと立派な人間になるためにいろいろな勉強などをしますが、それは自分のためだけではありません。身に付けた力や磨いた才能を使って周囲の人々に、また社会に役に立つ人間、また奉仕できる人になってほしいです。

 最後に to be with (長くすれば、to be with other people)は他の人々と共に生きるという意味です。「1人でいるのはよくない」という聖書の言葉があります。どんな立派な人になっても、他の人のためにどんなに一生懸命に働いても、1人の力では足りないときが必ず来ます。他の人に頼るときが必ずあります。皆そうですから、周りに困っている人がいれば、その人を支えて、助けてください。人々と共に協力して力を合わせる人になってほしいです。


 
新入生の皆さん、この3年間か6年間に、もっと立派になって、人々のために、人々と共に 生きるならば、本当に幸せになり、また輝く「光の子」にもなります。私たちは皆 To be more, to be for, to be with で生きることができるようにと願って、私の式辞といたします。

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