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2018/03/01

  • 校長先生からのメッセージ

聖霊時報144号 「ミッション・スクールとは何か」

 聖霊中学・高等学校はカトリック・ミッション・スクールです。142号の時報でカトリックの意味について書きました。今回はミッションについて少し考えたいと思います。

 

 主にミッションには二つの意味があります。一つは派遣で、もう一つは使命です。

 

 南山学園の創立者のライネルス神父と聖霊学園の創立者のシスターピアはとくに学校教育を通してキリストの教えを広めるために、100年以上前に宣教師としてドイツから日本へ派遣されました。宣教師は英語で missionary と言います。すなわち、派遣された人です。ですから、キリストをまだ知らない子どもたちにキリスト教を教えるために派遣された宣教師によって創立された学校はミッション・スクールと呼ばれています。この学校で勉強している生徒たちは、創立者たちと彼らの後輩であるシスターや神父のように外国に派遣されませんが、キリストが説いた愛、喜び、平和などを一般社会の人々にもたらすように卒業のときにミッション・スクールから派遣されます。

 

 次は使命です。キリスト教の教えでは、人間はみんな一人ひとり神にかたどって創造されたかけがえのない大切な存在です。ようするに、私たちは神から大事な命をいただいるので、人間は、この命を使って、今もなお続いている天地万物の創造の中で神と協力し、この世をもっとよいものにするために使命を神から受けています。人間はいのちだけでなく自分にしかない力や才能を神からいただいています。自分の独特の力(命)を使って社会に奉仕できる人間になる使命を受けているので、この世に必要でない人は一人もいません。皆は、自分しかできない役割、自分しか果たせない使命を神からいただいているので、神は、この世界をよくするために私たち一人ひとりを必要としています。

 

 一人ひとりの生徒が自分の力と使命に気付くのはミッション・スクールの最大の目的の一つです。皆さんも聖霊中学・高等学校で学びながら、自分のユニークな力に気付き、それらを磨いて、やがて派遣されるそれぞれの場でその力(命)を使うことができるように願っています。

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