聖霊中学・高等学校
校長先生からのメッセージ
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2013年度 入学式式辞 「聖フランシスコのように」

 聖霊の山々は、桜に変わって、色鮮やかな山ツツジが、小さいながらも美しい姿で咲き誇り、すがすがしい鶯の鳴き声と共に、新入生の皆さんを迎えてくれています。今日、大勢のご来賓をお迎えして、ここに中学1年生と高等学校1年生の入学式を執り行うことを心から喜び、感謝申し上げます。 

 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。ご列席の保護者の皆様にも心からお祝い申し上げます。今日はお嬢さんのご入学おめでとうございます。聖霊中学校、高等学校に入学された皆さんは、これまでの小学校、中学校生活とは違った環境に、今、足を踏み入れました。初めての赤いベレー、初めてのカトリック女子校、そして初めての茶色いベレーですね。

 

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 実は、この3月に、キリスト教、ローマカトリックの世界では、ある大きな変化とでも呼ぶべき出来事がありました。それは、12億のカトリック信者の最高指導者であるローマ法王が変わったことです。これまで、法王はヨーロッパの人から主に選ばれていました。しかし、新法王フランシスコはアルゼンチン人、つまり、南アメリカ出身です。これはカトリック教会の2000年間の歴史で、初めての出来事です。

 伝統として、歴代の法王は自分の名前ではなく、ある聖人の名前を選んで、その聖人の保護を願います。新法王は、また史上初めて、フランシスコという名前を選びました。新法王は、12~13世紀のイタリアで活躍した聖フランシスコを自分の手本としたいそうです。

 

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聖フランシスコは、たいへん質素な生活をして、自分の身を割いて、貧しい人々や困っている人々を助けた聖人とよく知られています。ですから、新法王フランシスコは、そのような質素な生活にならい、ミケランジェロのような超有名な画家と彫刻家の作品が並んでいる法王の宮殿に住むのではなく、私のような平神父と共に普通の宿舎に泊まると聞いています。そして、最初の公のミサ、祈りの集いをローマにある世界一大きな教会、聖ピエトロ大聖堂ではなく、犯罪を犯した非行少年と共に少年院で行いました。

 新入生の皆さん、聖フランシスコのように、弱い立場にいる人々や、困っている人々、自分ほど恵まれていない人々をいたわり、助けましょう。

 また、聖フランシスコは、平和の聖人としてもよく知られています。当時、キリスト教国とイスラム教国が度々戦争をしていましたが、聖フランシスコは争いをなくそうと、宗教の違うイスラム教徒と親身になって対話をしました。

 新入生の皆さん、この3年、また6年間に意見や考え方の違う人に必ず会うことでしょう。彼女たちに嫌がらせをするとか、いじめるのではなく、いつも尊敬をもって話し合い、いさかいのあるところに平和をもたらしましょう。

 

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 そして、聖フランシスコは環境を保護した聖人でもありました。リスやウサギなどの野生動物が彼に近づき、鳥も彼の手や肩についたという姿がよく絵に描かれるほど彼は大自然をたいへん優しい心で大切にしました。

 新入生の皆さん、聖フランシスコのように、優しい心で自分の周りの大自然を大事にしましょう。学校外の環境だけでなく、学校の中をもきれいにして、大切にしましょう。

 

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 新法王フランシスコは、聖フランシスコのように困っている人、弱い人のために自分の力を使おうとしています。聖霊に は、もし困ったことがあれば、それを助けることができる仲間がたくさんいます。先生や先輩に相談してください。そして、皆さんも生活が慣れてきて、そこで困っている友人がいたときには、積極的に助けてあげましょう。困っている人のために自分の力を使える人、これこそが聖霊生です。

「光の子として生活せよ」という聖霊中・高等学校のモットーを、3年間、或いは6年間大切にしながら、聖フランシスコのように弱い立場にいる人々を助け、平和を保って、周りの自然を大切にする素晴しい聖霊生と成長してくれることを期待して、私の式辞といたします。 (2013.4.8.)