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2022/04/06

  • 校長先生からのメッセージ

2022年度 入学式

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 聖霊のキャンパスに桜の花や淡い紫の山つつじが美しく咲き、暖かい日差しが降り注ぐ本日、春の日差しと同じように、明るく希望に満ちた新入生の皆さんを聖霊中学・高等学校にお迎えすることができ、大変うれしく思います。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

 保護者の皆さま、今日はお嬢様のご入学、おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。式の規模を縮小しての開催となりましたが、本日、入学式を挙行できましたことは、本校教職員にとりましても大きな慶びです。皆さんが聖霊中学・高等学校に入学してくださったことに厚く感謝申し上げます。

 さて、今日から始まる学校生活に役に立つ英語の単語を一つ、紹介したいと思います。それは、RESILIENCEです。あまり聞いたことがないでしょうが、最近、日本語でも、カタカナで書かれたレジリエンスという言葉をよく目にするようになりました。とくに、新型コロナウイルスの感染拡大に影響を受けている世界が回復して、元に戻るようにという願いを込めて使われています。RESILIENCEには、スタミナや忍耐や持久力の要素がありますが、それに加えて、困難を乗り越えるために必要なもっと前向きな姿勢や、問題を解決しようとする強い精神力が、そこには含まれています。

 RESILIENCEとは、「回復力」や「復元力」を意味する言葉です。たとえば、ダルマを知っていますね。RESILIENCEをもっている人は、ダルマのように、倒れても、また立ち上がり、元に戻ります。問題があっても、諦めないで、根気強く行動する人はRESILIENCEという力を持っています。まさに、この2年間に、感染防止対策の制限の下、ただじっと耐えただけでなく、立派に成長して、今日、聖霊に入学できた皆さんにはRESILIENCEがあると思います。これからの6年も、問題に直面したとき、ただ受身で忍耐するのではなく、諦めずに、積極的に解決に取り組み、前進できる人になってほしいです。

 また、RESILIENCEには、「はね返す力」という意味もあります。たとえば、羽や羽毛で雨をはね返して濡れないアヒルのように、周りが乱されても、騒いでも、RESILIENCEのある人は、困難を跳ね返して、慌てずに冷静を保って、目標に確実に向かいます。他にも、「弾力」という意味もあります。ゴムが伸びて、また縮んで元に戻るように、RESILIENCEのある人は、柔軟性と適応性をもって元に戻って、回復します。

 しかし、RESILIENCEのある人になるためには、もう一つの重要な要素があります。それは人の支えです。人間はダルマでもアヒルでもありません。私たちは必ず落ち込んだり、挫折したりするときがあります。ゴムだって、切れるときがあります。あなたのRESILIENCE、回復力や弾力が足りなくて、ひとりで立ち上がれないときがあったら、周りの人々に助けを求めてください。人間は一人で生きるのではないと聖書に書いてあります。「光の子」は、RESILIENCEの他に、助け合う精神も持っています。「光の子」は自分の才能を磨いて輝く人になり、周りを照らし、明るくする人ですが、自分の光が消えそうなときには、他の「光の子」から光と元気をもらってください。お互いに助け合うことによって、RESILIENCEをもって回復することができます。

 これからの学校生活の中で、新入生のみなさんが、RESILIENCEをもって、困難に負けず、目標に根気強く向かって、お互いに支えあいながら、大きく成長し、前に、前に進むことができるようにと祈って、私の式辞といたします。

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