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聖霊高校演劇部 愛知県代表として中部大会出場決定

 8月7日~11日の5日間開催された第69回中部日本高等学校演劇大会愛知県大会。本校を含む25校の演劇が上演され、最終日には講習会、講評と共に、聖霊高校演劇部の中部地区大会出場が発表されました。何と1970年以来46年ぶり2回目の出場となります。演劇部の皆さん、おめでとうございます。ここまできたら是非、全国大会目指してがんばってください。


 <審査員からの講評>

 たくさんの人に観てもらいたい劇、それがこの劇に対する思いだ。少子高齢化、18歳選挙権など、現代社会が私たちに考えさせる様々な問題を問いかけるために2050年という時代を設定し、敬老の日を別の視点で見て描かれた台本は新たな試みであり、非常によいと思った。楽しそうにおばあさんを死なせる家族がコミカルに描かれる幕開け。面白いけれど笑っていいのかを迷うスタートは、2050年の教室に移って、その思いはさらに深められた。今の常識を転換した壁のポスター(タナトス製薬や「金は国家へ 身は天国へ、欲しがりません 死ぬまでは」などの細かい工夫には驚かされた)、を観ることで子供たちを洗脳するためにどのような取り組みを国家が行っているかが一瞬で観て分かった。このような時代がもしかしたら数十年後には来るかも知れないという怖さはあるものの、つい笑ってしまうのは役者さん達の演技のうまさのせいだろう。友人達にばあちゃんをポックリ逝かせるように勧められる主人公。結局その思惑は失敗に終わり、主人公は毎日自分のばあちゃんのお世話をしなければならなくなる。ばあちゃんとのふれあいの中で「人が死ぬことの重さ」に気づき、最後に政府の進める政策に反対してポスターを破るシーンでは、思わず「よくやった」と思ってしまったが、このような行動はこの物語のテーマである「自分で考えること」で実際に自分が考えた結果、起こした行動であり主人公の成長が観られたのでよかった。暗転のシルエットの綺麗さ、効果的な装置、花道の使用など舞台全体がうまく使われており、引き込まれて観ることができた。音響や照明に関しても、印象に残ったことがある。沙良のおばあちゃんが生死をさまよっているシーンでは、心臓の鼓動の音と赤色のホリゾントを脈打たせるようなことで、緊迫している状況が感じ取れた。聖霊高校の「敬老の日2050~ばあちゃんポックリ大作戦」は様々な工夫が凝らされており、観客に様々な問いかけをしている劇である。この劇特有の世界観にいつの間にか引き込まれて、最後まで集中して観てしまう、そんな素晴らしい劇であった。聖霊高校の皆さん、お疲れ様でした。


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